「わいせつではなく、セクハラ」男子高校生3人の股間触った元男性教諭 懲戒免職取り消し求める
神戸新聞NEXT 2021/4/22(木) 18:57配信
教え子にわいせつな行為をしたとして懲戒免職処分を受けた兵庫県立高校の元男性教諭が処分を不服とし、取り消しを求める訴訟を神戸地裁に起こしていたことが21日、分かった。提訴は4月2日付。県教育委員会が明らかにした。
県教委によると、元教諭は2019年6〜12月、顧問を務めていた部活動の男子部員3人に対し、複数回にわたって股間を触るなどのわいせつな行為をしたとして、20年1月に懲戒免職処分を受け、退職手当(約99万5千円)も支給されなかった。元教諭はこれらの処分について同4月に県教委に不服を申し立てたが、いずれの主張も認められなかった。
訴状などで元教諭は「部員とコミュニケーションを深めたいと思い、性的意図はなかった。わいせつではなくセクハラ行為として評価されるべきで、懲戒免職は不当」と主張。退職手当が支給されたなかったことについて、「社会通念上著しく妥当を欠き、違法だ」としているという。
県教委は「性的意図がなかったとは考えられず、懲戒免職に相当する行為」と反論。懲戒免職を受けた人には退職手当を支給しないのが原則とし、応訴するという。
兵庫県教育委員会は28日、男子生徒にわいせつ行為をしたとして、同県播磨西地区の40代の男性高校教諭を懲戒免職にしたと発表した。
県教委によると、教諭は昨年6〜12月、顧問を務めていた部活動の指導中や、自家用車で生徒を試合に引率する際、3人の男子生徒に対し、数十回にわたって服の上から股間を触ったり、「チューするぞ」などの発言をしたりした。
教諭は携帯電話で「夜釣りに行こう。狙いは君や」などと性的な内容のメッセージも送っており、生徒が友人に話しているのを他の教員が聞いて発覚。男性教諭は「冗談やスキンシップのつもりだった」などと話しているという。