【長崎】県立高3年女子生徒が刃物でシューズを切られるなどの被害…「いじめの重大事態」調査報告書を公表

【長崎】県立高3年女子生徒が刃物でシューズを切られるなどの被害…「いじめの重大事態」調査報告書を公表
長崎文化放送 2021/11/8(月) 21:24配信

当時、長崎県立高校3年生の女子生徒が刃物でシューズを切られるなどの被害に遭っていたことが分かりました。

長崎県教委は、いじめ防止対策推進法が定める「重大事態」と認定し、初めて調査報告書を公表しました。

公開されたのは今年3月と5月に県立高校が作成した校内でのいじめの調査報告書と、被害生徒の父親の所見です。

長崎県教委によると去年9月14日、県立高校3年生の女子生徒から担任の教師に校内で「刃物と思われるようなものでグラウンドシューズを切られた」「体育用の帽子がなくなった」「机の中などにティッシュを丸めたものを入れられた」などの被害の訴えがありました。

学校は被害生徒の見守りの強化やアンケート調査などの対策を行いましたが、加害者の特定には至りませんでした。その後も学用品などがなくなる被害が続いたため、女子生徒は精神的に不安定になり一定期間登校できなくなりました。

去年10月、女子生徒の父親から手紙や病院からの意見書と診断書が提出されたことを受け、校長と教職員らは対策を協議し、いじめ対策委員会を設置しました。翌月、学校は女子生徒の父親から「いじめ防止対策推進法が定める、いじめの重大事態に当たると判断しているか」との質問を受けて認識を改め、生徒の相談から2カ月以上過ぎた12月に教育委員会に報告しました。父親は、報告書に対する所見の中で、校長のいじめに対する認識の甘さを指摘しています。

長崎県児童生徒支援課の安永光利課長は「学校は当初この事案をいじめという認識ではなく、緊急性や危機意識が低かった。そのことによって組織的対応だとか、迅速な県教委への報告が遅れたのでは」と話しました。女子生徒は現在、新しい環境で前向きに生活しているということです。

長崎県教委は「再発を防いでほしい」という女子生徒と保護者の意向に沿い、報告書や保護者の所見を8日から長崎県のホームページで19日まで公開しています。

安永課長は「自分のつらさというのは当時重いものがあったので公表することで多くの方に知っていただきたい。このことを踏まえていじめの再発防止に取り組んでほしいという思いであると聞いている」と話しました。

2013年に施行されたいじめ防止対策推進法はいじめにより児童・生徒の生命や心身などに重大な被害が生じ、欠席を余儀なくされた場合などに「重大事態」に認定するよう定めていて長崎県内では昨年度今回を含む3件が認定されています。認定と合わせて県教委が調査報告書を公表したのは今回が初めてです。

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