「学費全額免除」提示し勧誘か 仙台大漕艇部監督 元部員ら「だまされた」
河北新報 2021/11/18(木) 6:00配信
仙台大漕艇(そうてい)部監督のがパワーハラスメントを指摘されている問題で、教授がスポーツ成績優秀な高校生に入学を勧誘する際に「学費全額免除」を提示し、実現しなかったケースが複数あることが、漕艇部経験者への取材で分かった。経験者の1人は「だまされたように感じる」と証言する。
複数の関係者によると、主に夏のインターハイ会場で本人や家族、コーチらに監督が「学費を全額免除にするので仙台大に来て下さい」などと声を掛けたという。文書はなく、口頭での勧誘だった。
漕艇部経験者らは、他大学からの勧誘もある中で「全額免除が確約されている」と考え仙台大を選んだ。ところが、秋になって進学の意向を伝えると、監督から口頭で「全額免除はできない」と告げられたという。いずれの経験者も他大学の勧誘を断っていたため、最終的に仙台大に「半額免除」で入学せざるを得なかった。
仙台大は競技成績が優秀な生徒を対象にスポーツ奨学生を設けている。成績に応じて学費の全額、半額、4分の1の免除がある。奨学生の決定権者は学長で「監督が単独で決めることはできない」(仙台大)という。
漕艇部経験者は「だまされたような気がする。抗議すればレギュラーから外される恐れもあり、泣き寝入りするしかなかった」と話した。
仙台大は「指摘のような事実は承知していない。監督だけで学生に授業料免除を約束することはない」と回答した。
監督のパワハラ疑惑を巡っては、元部員の男性(21)が重度のストレス反応を発症したとして監督と大学側に損害賠償を求め、仙台地裁で争っている。
——
「パワハラ一切ない」仙台大訴訟 監督側請求棄却求める 地裁初弁論
毎日新聞 2021/11/16(火) 14:24配信
仙台大漕艇部監督から度重なるパワーハラスメントを受けたとして、元部員の男性(21)が大学を運営する学校法人と監督に計約4460万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が15日、仙台地裁(高橋彩裁判長)であった。大学と監督側は「パワハラは一切なかった」として請求棄却を求めた。
訴状によると、監督は2019年4〜9月、練習でミスをした男性に「君はばかか」などと繰り返し威圧的に怒鳴り、他の部員の前で謝罪を強要。男性は重度のストレス反応や適応障害と診断されたとしている。
男性側は監督とのやり取りを録音した音声データを証拠として提出。監督側は「謝罪を強要するような発言をした記憶は一切ない」と書面で反論した。
閉廷後、記者会見した男性は「今も薬がないと眠れない。きちんと事実と向き合ってもらいたい。大学に隠蔽(いんぺい)まがいのことをしてほしくなかった」と訴えた。【面川美栄】
——
過去の仙台大漕艇部の監督の記事一覧
正直、ここは進路から外した方がいいですよ。責任者が責任取りませんから。
これは混合バレーボール部