津山の障害児施設で高校生に暴行 元職員の男2人の初公判 起訴内容を全面的に認める【岡山・津山市】
OHK岡山放送 2021/12/9(木) 18:07配信
津山市の障害児入所施設で、入所者の足を蹴るなどの暴行を加えたとして、暴行の罪に問われている元職員の男2人の初公判が、岡山地裁津山支部で開かれ、2人は起訴内容を全面的に認めました。
暴行の罪に問われているのは、障害児入所施設、「津山ひかり学園ひかりの風」の元看護師の國司義彦被告(46)と、元児童指導員の西本政美被告(58)です。
起訴状などによりますと、國司被告は、2021年8月、重度の知的障害がある男子高校生の顔を平手で殴打し、転倒させ足で蹴るなどしたほか、西本被告は、2021年6月、同じ男子高校生の口にトイレットペーパーを入れるなどしたとされています。
岡山地裁津山支部で開かれた初公判で、2人とも起訴内容を全面的に認めました。
9日は検察側の論告求刑も行われ、「犯行は悪質で酌量の余地はない」として、國司被告に懲役1年6カ月、西本被告に罰金30万円を求刑しました。
障害のある男子高校生を虐待した疑いです。
津山市の障害児入所施設で、職員の男2人が入所者の男子高校生への暴行の容疑で再逮捕されました。
暴行の疑いで再逮捕されたのは、いずれも津山市の障害児入所施設「津山ひかり学園ひかりの風」の児童指導員・西本政美容疑者と看護師の國司義彦容疑者の2人です。
2人は、今年6月と8月に施設に入所する重度の知的障害がある16歳の男子高校生に対して、トイレットペーパーを口に詰めたり、平手で殴り、椅子から転倒させたりするなどした疑いが持たれています。
警察の調べに対し、2人は概ね容疑を認めているということです。
また、西本容疑者と國司容疑者の2人は先月、暴力行為を通報した同僚に対して、口封じとしてバットを振り上げて脅迫した疑いでも逮捕されています。
施設を運営する津山社会福祉事業会は、職員研修を徹底し再発防止に努めるとしています。
無くならない障害者福祉施設での虐待です。
昨年度、岡山県では施設の従事者による入所者への虐待が疑われた事例は42件にのぼり、ここ数年横ばい状態です。
警察では、西本容疑者と國司容疑者が犯行に至った動機や、虐待が日常的に行われていた可能性もあるとみて捜査を進めています。