特別支援学級での体罰告発メモ入手 「必死の思いで打ち明けたのに…」つづられた苦悩
神戸新聞NEXT 2021/12/15(水) 5:00配信
兵庫県姫路市立城陽小学校の特別支援学級の担任だった=が差別的な暴言や体罰を繰り返していた問題で、元教諭のサポート役だった女性職員が実態や経緯を記したA4用紙のメモ二十数枚の写しを、神戸新聞社は14日までに入手した。メモには元教諭から口止めされ、意を決して学校側に訴えてもきちんと対応してもらえない苦悩がつづられていた。(井上 駿)
同校内で一連の行為が発覚してから15日で半年となる。県教育委員会が認定した加害行為34件の大半は、このメモが基になった。
「児童への暴言は日常的で、子どもたちはおびえる毎日」。2018年度のメモには、体罰や暴言を別の教職員に相談したとの記載もある。女性職員は、管理職に注意された元教諭から「余計なことを言われましたか」と問われたという。
長期休校が明けて始まった20年度のメモには、元教諭が支援学級と金管バンドの両立を負担に感じている様子がうかがえる。元教諭は児童に「どうやったら金管つぶせるか考えろ」「全国で100人程しかやってない特殊任務をやらされとるねん」などと愚痴をこぼしていたという。
元教諭は悩みながらも、体罰や暴言をエスカレートさせる。メモには「ほぼ毎日『体罰を許可してくれ』と言っていた」とある。今年6月9日には「死ね」などの暴言に加え、泣き叫ぶ児童の体を振り回す体罰を加え、数人の教員が駆けつけた。
女性職員は元教諭の過去の行為を報告し、同10日から学校を休む。だが、学校の反応は薄かった。「必死の思いで打ち明けたのに体罰の事実確認をしてくれなかったのか…」。女性職員は5日後に元教諭の行為を再度告発する。悲痛な思いをつづったメモを管理職に渡し、学校側もやっと本格調査を始めた。
「クラスの担任や先生の指示にたてつくことはできない。この機会に改善を考えてほしい」。メモには市教委への要望も書き残されていた。