川口のいじめ訴訟 市に55万円の支払い命じる判決/埼玉県
テレ玉 2021/12/15(水) 18:54配信
川口市の公立中学校でいじめを受けて不登校になった19歳の元男子生徒が、学校や市教育委員会の対応が不適切だったとして、市に対して550万円の損害賠償を求めた訴訟で、さいたま地裁は、川口市に対して55万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
この裁判は原告の元生徒が中学2年生の時に、サッカー部の生徒たちからいじめを受けたことについて、学校や市教育委員会が適切に対応しなかったとして、損害賠償を求めたものです。
15日の裁判で、さいたま地裁は、原告の不登校の原因がいじめではないと判断した市教育委員会の主張は合理的根拠を欠くとして、市に対し55万円の支払いを命じました。
判決を受けて、元男子生徒の母親と弁護団が記者会見を開き、母親は元生徒が書いた手紙を読み上げました。
「『いじめられたことより、絶対に助けてくれると思った人たちに、助けてもらえなくて嘘ばかりつかれたのが、すごくつらかったです』」
元・生徒の母親「先ほど電話で伝えたら泣いていました」「私自身は息子がいじめにあって自傷行為・不登校になったときから、学校や教育委員会は違法だと訴え続けてきたので今回、違法と認められたことは大変うれしく思っています」
いじめ防止対策推進法では、いじめによって年間30日をめどに、一定期間不登校となった場合などを「重大事態」として捉え、学校や教育委員会に速やかに調査をするよう求めています。
弁護団は「現実的には各地で『重大事態』とすべきなのに認定しないケースが頻発している」として、「今回は重大事態の調査を行わないことが違法であると司法が示した初めてのケースで、意義は大変大きい」と、判決に対して一定の評価をしています。
一方、55万円という金額は「元生徒の心の苦しみや痛みを十分、評価したものではない」として、控訴については、今後、検討して判断するとしています。
川口市は、今後について「判決文を精査して、対応を検討して参ります」と、コメントしています。
カテゴリ