小学教諭の強制わいせつ:下着からDNA不検出 検察「開示漏れ」と釈明−−公判 /群馬

小学教諭の強制わいせつ:下着からDNA不検出 検察「開示漏れ」と釈明−−公判 /群馬
毎日新聞 2012年9月14日(金)11時26分配信

 草津町の温泉旅館で昨年8月、小1女児(当時7歳)が身に着けていた下着を触ったなどとして、強制わいせつ罪に問われた新潟県新発田市小川、同市立米倉小教諭、花野正剛被告(52)の公判が13日、前橋地裁(高山光明裁判長)であり、女児の下着からは、花野被告のDNAが検出されていなかったことが、明らかになった。
 弁護側によると、今年1、2月に行った証拠開示請求では、「女児の下着のDNAはない」と、検察側から説明を受けた。しかし、6月の証人尋問の際に、現場の捜査を担当した警察官が、「女児の下着のDNAを鑑定し、花野被告のDNAは出なかった」と証言。再度、弁護側が証拠開示請求を行った結果、下着からは、女児のDNAしか検出されていなかったことが分かったという。
 花野被告は被告人質問で、「一番重要な証拠がなぜ明らかにならなかったのか、疑問が残る。もっと慎重に捜査してほしかった」と述べた。検察側は「開示漏れだった」と意図的ではなかったと説明した。
 起訴状などによると、花野被告は11年8月10日午後9時25分ごろ、男湯の脱衣場で、父親より先に浴場から出てきた女児の下着を引き下げたなどとしている。検察側は、「『ゴミついてるよ』などと女児に近づき、わいせつ行為をした」とする一方、弁護側は「見込み捜査による誤起訴」と無罪を主張している。【角田直哉】

9月14日朝刊

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