「岩手モデル」策定委員会 自殺生徒の遺族らから憤りの声/岩手・盛岡市

「岩手モデル」策定委員会 自殺生徒の遺族らから憤りの声/岩手・盛岡市
IBC岩手放送 2022/2/11(金) 20:27配信

 2018年に岩手県立不来方高校のバレーボール部に所属する男子生徒が顧問の叱責を理由に自殺した問題を受け、再発防止策を検討する委員会が11日、盛岡市で開かれました。発言の機会が設けられた遺族からは憤りの声があがりました。

 11日は教育現場での体罰防止策などを盛り込む「岩手モデル」の5回目の策定委員会が開かれ、県教育委員会のほか大学教授、弁護士などが出席しました。この中で、自殺した新谷翼さん(当時17歳)の父親の聡さんと、顧問だった男性教諭が2008年に在籍していた別の県立学校で暴言や暴力を振るった被害生徒の家族が事務局の県教育委員会に質問しました。

(新谷聡さん)
「(男性教諭が)真相の解明その他、策定委員会についても一切協力するつもりがないということで貫いていると思いますけれども、今後についてもこのような状況でしょうか」
(別の被害生徒の父親)
「事案にさかのぼって事実関係を解明するのが不可欠だと。そのためにはわれわれ被害者はもちろんご遺族、当然張本人である加害教諭からの聴取が欠かせない要件なんです」

 新谷さんたちからはバレー部顧問の男性教諭から謝罪がなく、事情聴取の求めにも応じないことについて憤りの声があがりました。県教育委員会は遺族らの要望も踏まえ、男性教諭が不来方高校の前に勤務していた別の県立学校時代までさかのぼって調査することを約束しました。
 また「岩手モデル」は今年度中の策定が予定されていましたが県教委はさらに時間が必要とし、来年度も協議を継続することが決まりました。

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はじめてこの事件を知った方へ。

時系列で整理しますと。

まずこの男は2008年に盛岡第一高校でパワハラの限りを尽くして、生徒とご両親から訴訟を起こされます。

2008年、岩手県立盛岡第一高のバレーボール部顧問が男子部員に暴言や暴力行為を行ったとして、元部員と両親が県と教諭に約200万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。

2017年、盛岡地裁は教諭の一部の指導を不法行為と認め、県に慰謝料など20万円の支払いを命じた。

訴訟の最中、この教師は何食わぬ顔で不来方高校に転属し、そこでも生徒に対して暴言を繰り返します。
そして2018年7月、暴言に耐え兼ね、バレーボール部の男子生徒が自殺します。

不来方高校で生徒が亡くなっても、この教師は部活の指導を行ってました。

前任校の生徒から告訴され仙台高裁で係争中の男性教諭に部活動の指導を続けさせた県教委について、亡くなった生徒の父親は刑事告訴を検討開始します。

岩手県立盛岡第一高の元生徒と両親が起こした裁判で、仙台高裁は県に20万円の支払いを命じた1審盛岡地裁判決を変更、40万円の支払いを命じました。

裁判の結果が出てやっと「減給1か月」の処分です。

裁判と減給1か月は、盛岡第一高時代についての判決で、こちらの書類送検は不来方高校で生徒を自殺まで追い込んだ暴行についてです。

第三者委員会の調査がやっと終了。結果が待たれます。

ですが、の結果、信じがたいことにとなりました。

生徒自殺の「原因の一つ」にこの教師の指導があると第三者委員会は認めましたが、どう考えてもこの教師が元凶であって「原因の一つ」ではないです。

2020年12月には、盛岡第一高時代に被害にあった生徒の両親と、不来方高校で息子さんを自殺で喪った両親が、この教師の懲戒免職を求めました。

現在までにわかっているのは、「減給1か月」の処分以外、この教師が野放しとなってる事実です。

部活動の責任者って、何ですかね?
責任者って何の責任があるんですか?
暴言や暴行で裁判中の人間に生徒の指導をさせた責任は誰にあるんですか?
教師っていうのは人様の子供を預かって社会に通用するように一人前に育てて、それでお金もらう仕事じゃないんですか?
どれだけ生徒を壊してきたかが勲章になるとでも思っているのですか?

しかし未だにが報じられないのな。

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