長崎大学病院 誤って別の歯を…2件の医療事故(長崎県) 

長崎大学病院 誤って別の歯を…2件の医療事故(長崎県) 
長崎国際テレビ 2022/3/10(木) 19:10配信

長崎大学病院は口腔外科で去年とおととし、予定していた歯とは別の歯を抜く医療事故が計2件発生したことを明らかにした。担当した歯科医師1人について事故後の対応が不適切だったとして懲戒処分となっている。

長崎大学病院によるとおととし12月、口腔外科所属の指導する立場の上級医と担当医が30代の患者に対し、上あご左側の親知らずを抜歯する際、誤って1つ手前の歯を抜いたという。その日の夕方、患者からの連絡で判明した。さらに去年4月、10代の患者に対しても同じ上級医と担当医が親知らずの抜歯で誤って別の歯を抜いたということだ。長崎大学病院では1件目の事故後、外部調査委員会を設置して再発防止策を実施する中で2件目が発生。調査では、上級医が患者あてに送った今後の治療方針などの文書で必要なサインを代筆したことや、発送日を偽って報告するなどの「就業規則違反」があったとして去年12月出勤停止の懲戒処分としている。患者2人に対しては文書や口頭での謝罪のほか、歯を元の場所に戻すなどの治療を行っていて、健康上の異常は確認されていないという。大学側は再発防止策の強化、徹底に努めていきたいとしている。

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