信州大著作権侵害訴訟:原告の請求棄却−−地裁判決 /長野

信州大著作権侵害訴訟:原告の請求棄却−−地裁判決 /長野
毎日新聞 2013年2月16日(土)12時59分配信

 自著からリニアモーターの図や表が盗用され、著作権を侵害されたとして、長野市若里、信州大名誉教授、山田一さん(79)が、信州大の山沢清人学長(68)を相手取り、学長の著書から図の削除などを求めた訴訟の判決で長野地裁は15日、原告の請求を棄却した。
 山本剛史裁判長は判決で「学術的な図面や図表は著作権の対象となるが、原告の著書の内容は、リニアモーターの基本的な構造や性質を説明するもので、創作性があるものとして著作権の保護の対象となることはない」と指摘した。
 訴状によると、山田さんは、山沢学長が同大助教授時代の89年、リニアモーターに関する記述文の中で、山田さんが既に発表した「リニアモータ応用ハンドブック」などに記載した構造図などを盗用したと主張していた。【福富智】
2月16日朝刊

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