入試問題の答えは「ブエノスアイレス」…地図上で3ミリ黒点がズレて「選択肢に正答なし」
読売新聞オンライン 2022/3/12(土) 14:28配信
3日の高校入試であった「社会」の出題ミスを巡り、茨城県教育委員会は11日、チェック体制に不備があったとして、県教委などでつくる問題作成委員会の委員長と副委員長を戒告の懲戒処分とした。小泉元伸教育長は記者会見で、「学力を判断する部分が欠けた。大きな問題と認識している」と述べた。今後、大学教授など第三者を交えたチェック体制を取り入れるという。
県教委によると、ミスがあったのは、世界地図に黒点で記された都市の気温と降水量のグラフを選択肢から選ぶ設問。アルゼンチンのブエノスアイレスを想定していたが、黒点が3ミリ(実距離で約900キロ)ずれ、選択肢に正答がない状態だった。学校側の指摘で発覚した。
問題作成の初稿では、黒点は正しい位置に配置されていた。微修正をした際、地形の類似した別の場所に記してしまったという。複数人で校正したが、誤りに気づけなかった。