セクハラメールなど部下に250回送信 高校長を停職処分 茨城県教委 児童ポルノ閲覧の教員も
茨城新聞クロスアイ 2022/3/23(水) 21:58配信
茨城県教委は23日、会見を開き、県立高関係者の懲戒処分3件を発表した。このうち県北地域の県立高の男性校長(56)は、セクハラに当たる内容を含む業務外のメールを部下に頻繁に送ったなどとして停職12カ月。水戸一高の男性教員(36)は、児童ポルノの動画1点を不特定多数の人が閲覧可能な状態にしたとして停職4カ月とした。いずれも同日付。
県教委によると、校長は昨年5月から今年2月までの間、部下の職員1人に対し、勤務時間の内外を問わず、性的な内容などのほか、自ら撮影した同職員の写真や飲食への誘いなど、ショートメールを250回程度送信。同職員に出張と称して、昼食に誘って飲酒させたこともあった。
2月、同職員の休日の行動を見ていたかのような発言が校長からあり、不信感が募った同職員が警察や県教委に相談。それ以降、出勤できなくなっていた。
管理監督責任を除く当事者としての県立学校長の懲戒処分は、職員の事故の報告漏れで減給となった2010年度の1件以来。
茨城新聞の取材に対し、校長は「深く反省している。恋愛感情はなく、親身になってやりとりしているつもりだった」などと釈明。23日、県教委に教諭への降格願を提出したという。
水戸一高の教員は、自宅のパソコンで、不特定多数の人が閲覧可能になる共有ファイルソフトを使用し、動画などをダウンロード。その中に児童ポルノ1点が含まれていた。昨年11月、警視庁のサイバーパトロールで見つかり書類送検、児童買春・ポルノ禁止法違反(公然陳列)の罪で罰金70万円の略式命令を受けた。
ほかに、今春の高校入試で誤って1人を不合格にしたミスを巡り、石岡一高の校長を減給10分の1(2カ月)、副校長1人と教頭2人を同(1カ月)とした。いずれも同日付。
県教委は、懲戒処分が重なったため、24日に臨時の県立学校長会を開き、服務規律順守の再確認を図る。