体罰教諭「首絞めたの思い出した」…学校再謝罪
2013年12月1日11時25分 読売新聞
山形県置賜地方の町立中学校で5月、40歳代の男性教諭が3年男子生徒の首を絞めるなどの体罰を加えていたことが分かった。
当初、学校は保護者に「頭を押さえ、胸ぐらをつかんだ」とだけ連絡し、首を絞めたことは知らせていなかった。体罰から2日後、教諭が「首を絞めたことを思い出した」と学校に報告したため、学校側は改めて保護者に事実を伝えて謝罪した。町教委は「(保護者に)隠す意図はなかった」と釈明している。
町教委によると、教諭は5月中旬の午後6時頃、教室に残って勉強していた生徒6人に下校するよう指示したところ、生徒の1人が「下校の放送が聞こえない」とつぶやいたことに激高。生徒の額をたたいた後、右手で胸ぐらをつかみ、左腕を首の後ろに回して引っ張り上げ、首を絞めた。生徒にけがはなかった。
当日午後7時頃、学校側は保護者に電話し、首を絞めた点を除いて体罰があったことを知らせた。翌日、保護者が来校した際も、教頭らが「額を小突き、胸をつかんだ」とだけ説明。首を絞めたとの教諭の報告を受けて、改めて教頭らが生徒宅を訪れて謝罪した。
当初、首を絞めたことを話さなかった点について、教諭は「体罰直後は動揺していた」と説明しているという。教諭は6月に文書訓告の処分を受けた。