理事「大変申し訳ない」 尚絅学院 3億円の使途不明金〈宮城〉
仙台放送 2022/8/3(水) 20:12配信
宮城県内で大学や高校などを運営する学校法人尚絅学院で、理事の1人が3億円を超える資金を着服したとみられる問題です。8月3日、この理事と連絡が取れ「大変申し訳ない」と謝罪していたということです。
この問題は7月7日、学校法人尚絅学院の職員が使途不明金に気付き、調べたところ、今年6月から7月にかけて法人の理事の1人が4回にわたり、総額3億円以上を持ち出したとされるものです。
この問題について、別の理事が3日、仙台放送の取材に応じました。
学校法人尚絅学院 鈴木道子 理事
「本当に驚きました。驚きのあと教職員一同、卒業生含め一生懸命やっている中でこのようなことが起こったことに関しては激しい怒りを感じる。私も理事の1人ですので責任を痛感しています」
着服したとみられる理事は「全額投資に使った」と説明。法人は返還を命令しましたが、資金の回収はできておらず、具体的な返済計画も今のところないということです。
学校法人尚絅学院 鈴木道子 理事
「『投資した』と述べているがその信ぴょう性も、これから調査委員会で調査していく予定。少なくとも法人の名義で投資をしたということではない」
そして8月3日、その理事と連絡が取れたということです。
学校法人尚絅学院 鈴木道子 理事
「(資金持ち出した理事と)きょうの昼に連絡が取れて『大変申し訳なかった』とと言っていると聞いた」
法人は調査委員会を立ち上げ、来週1回目の会合を開くことにしていて、理事の処分や警察への相談などは調査結果が出てから検討するとしています。また学校の教育活動への支障はないとしています。