国機関の外部講師が差別発言 生徒が動揺し訂正 福岡の県立高で
毎日新聞 2022/10/5(水) 11:30配信
福岡地区の県立高校で2021年7月、進路に関する授業に招かれた外部講師が生徒たちの前で被差別部落への差別を助長する発言をしていたことが4日、判明した。
県が同日の県議会決算特別委員会で、後藤香織議員(民主県政県議団)の質問に答弁した。県教委によると、授業には生徒約40人が参加。国の機関に所属する外部講師が大学内の上級生と下級生の関係を説明する際に発言をしたが、生徒たちが動揺したため外部講師はその場で訂正したという。県教委は、具体的な発言内容や外部講師の所属機関を明らかにしていない。
調査した県と県教委は21年10月、知事と教育長が外部講師の所属機関に再発防止を求める抗議文を出した。外部講師は同月末、生徒たちに直接謝罪した。
田渕慎一郎県人権・同和対策局長は「発言は断じて許されない」と述べ、外部講師に対する人権研修の充実に取り組むとした。【松田栄二郎】