高2自死事案で初会合 県いじめ対策審、来夏をめどに調査報告

高2自死事案で初会合 県いじめ対策審、来夏をめどに調査報告
伊勢新聞 2022/10/24(月) 8:00配信

 三重県立高2年の男子生徒=当時(17)=が自死した事案を巡り、第三者でつくる県いじめ対策審議会は23日、初会合を開いた。いじめの有無などを調べ、来夏をめどに調査報告をまとめることを確認した。

 県教委によると、男子生徒は2月22日に亡くなった。学校は4月に「いじめやトラブルはなかった」とする報告書をまとめた。当時の調査では、男性生徒の自死を同級生らに伏せて調査していた。

 男子生徒の遺族が9月に「いじめを受けていた疑いがある。他の生徒の言葉で傷ついていたのでは」との申し入れがあり、県教委はいじめ対策推進法に基づく「重大事態」と認定。審議会での調査を決めた。

 この日の審議会は冒頭を除いて非公開。委員らは遺族らと面会した上で当時の同級生らにアンケートを実施することを確認した。アンケート結果を踏まえ、生徒や教員への聞き取りも実施する見通し。

 尾高健太郎会長は審議会後の取材に「現時点で具体的ないじめの事実が出てきているわけではない」と説明。「生徒らが卒業すれば調査が難しくなる。年度内にも生徒への調査を実施したい」と述べた。

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