「いつでも取材に応じる」自殺した男子中学生の小学校担任教諭がコメント 教育長は「早くて年内に処分を決める」
RKK熊本放送 2022/11/1(火) 19:16配信
3年前の2019年に熊本市の男子中学生が自殺した問題で、熊本市の教育長は11月1日、RKKの取材に対し「適切な対応が取れなかった」と述べ、今後 新たな体制が必要だとしました。
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2019年、熊本市の当時中学1年生の男子生徒が自殺した問題。調査委員会は10月24日、小学校時代の担任教諭による不適切な指導が男子生徒の「抑うつ状態」の重症化に影響した可能性が高いと結論づけました。
調査報告書の公表から8日、教育現場のトップである熊本市の遠藤洋路(えんどう ひろみち)教育長に改めて受け止めを聞きました。
遠藤 洋路 熊本市教育長
「ご指摘いただいたことを非常に重く受け止めております。(生徒の遺族に対し)時機をみて直接伺ってお話と謝罪し、亡くなったお子さんのお参りをさせていただきたいと思っています」
生徒の死から3年半、教諭は今も処分を受けず教壇に立ち続けています。今後、処分はあるのでしょうか。
遠藤 教育長
「11月の体罰等審議会、これが最も早い機会。その後12月の教育委員会会議、これが一番早いスケジュールだと思います」
早ければ年内にも処分を決定するとしました。
また、今回調査委員会は、生徒が「死」という文字をノートに書き連ねていたことを学校側が把握していながら、保護者に連絡していなかったことも指摘しています。
調査委員会
「家庭の様子、学校の様子を情報共有するなど、より慎重な対応をとっていれば
結果として自殺を防げたのではないか」
遠藤 教育長
「教育委員会や学校が持っていた様々な情報を一元的に把握し、適切に対応できなかった部分が大きな反省点だと思っている」
このように述べ、今後、問題が起きた時のために「遺族に最初に接する担当者など」も含め新たな体制を構築すべきともしました。
またこの取材の後、問題が指摘されている小学校時代の担任だった男性教諭の「報告書の受け止め」について、コメントが入ってきました。
これは教育委員会が本人の発言を校長を通して聞いた内容です。
自殺した男子中学生の小学校時代の担任教諭
『報告書の内容は厳粛に受け止めている』
『取材内容の事前告知と報道内容の説明をいただければ、いつでも取材に応じさせていただく』