卒業アルバム代390万円を着服 県立高校の事務長を懲戒免職 福岡

卒業アルバム代390万円を着服 県立高校の事務長を懲戒免職 福岡
朝日新聞デジタル 2022/12/24(土) 15:06配信

 福岡県教育委員会は23日、卒業アルバム代など計約390万円を着服したとして県立筑紫丘高校の参事兼事務長(56)を、さらに担任の女子児童の下着を盗撮したとして30代の男性教諭を、それぞれ懲戒免職処分とし、発表した。

 事務長は2020年5月〜今年2月、当時勤務していた県立博多青松高校で、生徒から集めていた卒業アルバム代など計約357万円を着服。今春に着任した筑紫丘高校では、5月に県立学校事務職員による任意団体の活動費計約33万円を着服した。着服した金は借金返済や生活費に使っていた。

 事務長の後任が着服に気づき、今年9月に県教委に報告した。事務長は12月3日までに全額返済したという。

 盗撮した男性教諭は昨年6月〜今年9月、担任している小学校の教室で放課後、教諭の机の周りで女児と会話中、私物のタブレットをスカートの下に入れ、写真と動画を計20回程度撮影した。被害に遭ったのは女児2人という。

 10月26日に、他の児童がタブレットを操作した際に写真などを発見し、保護者に相談して発覚した。小学校は県警に被害届を出したという。

 県教委は、男性教諭の所属先を「北九州教育事務所管内」とし、名前なども非公表とした。その理由について「女児の特定につながる恐れがあるため、保護者の強い要望があった」と説明している。

 北九州教育事務所管内とは直方市、宮若市、中間市、芦屋町、水巻町、岡垣町、遠賀町、鞍手町、小竹町になる。(杉山あかり)

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