小学校教師「スルーしよう」と児童をいじめ 対策不十分と市教委が報告書 「甘いなと思う」と市長

小学校教師「スルーしよう」と児童をいじめ 対策不十分と市教委が報告書 「甘いなと思う」と市長
関西テレビ 2023/2/1(水) 19:06配信

滋賀県野洲市の小学校で、教師による児童へのいじめが発覚した問題で、市の教育委員会が「対策が不十分だった」とする報告書をまとめました。

滋賀県野洲市の小学校では、2022年、2年生の男子児童について、担任の男性教師(50代)が「みんな、スルー(無視)しよう」などと発言していました。

男性教師の発言を受けて周りの児童も「スルーしよう」と同調するようになり、学校は男性教師の言動をいじめ行為と認定していました。

この学校では、前年の2021年、別の教師が児童をアニメのキャラクターに例えたことが影響して、同級生が児童をからかういじめも起きていました。

教育委員会がまとめた報告書では、2021年のいじめ問題が発覚した後の対策が不十分だったと分析し、「『教職員はそんなことをするわけがない、2021年の事案は例外である』という意識が思考を停止させた」と指摘しました。

また教育委員会についても、担当者が1人のみで、組織的な対応ができていなかったなどとしました。

【野洲市 栢木進市長】
「甘いなというふうに思いますね]
(Q.どういう策を講じるべきだった?)
「どういう策というよりも、1つめ(の事案)で上がってることがあったら、それを参考にできるわけですから、それが弱かったというか、検証できていなかったんだろうと」

報告書は、複数の教師で児童の情報を共有するといった再発防止策を取るべきだとしていて、2日に公表される予定です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする