女子高生がいじめを苦に自死 加害者の謝罪受け遺族が会見

女子高生がいじめを苦に自死 加害者の謝罪受け遺族が会見
FBS福岡放送 2023/3/17(金) 17:35配信

6年前、福岡県北九州市で女子高校生がいじめを苦にして、みずから命を絶った問題です。遺族が17日に会見し、いじめの加害者から謝罪を受け、民事調停で和解が成立したことを明らかにしました。

16歳だった瑞菜さんは、北九州市内の私立高校に通っていた2017年、学校での仲間はずれなどを苦にして、みずから命を絶ちました。

瑞菜さんの自殺を巡っては、学校がいじめとの因果関係を否定していましたが、福岡地方裁判所はおととし、同級生からのいじめが原因と認め、独立行政法人に対し死亡見舞い金を給付するよう命じる判決を出しています。

両親は瑞菜さんをいじめたとして、同級生3人を相手取って民事調停を起こしていました。会見した両親や弁護士によると、同級生側は当初、いじめを否定していましたが、地裁判決後に協議を続ける中で、いじめを認め謝罪したということです。

ことし2月に和解が成立し、3人は瑞菜さんの墓参りをしました。

■瑞菜さんの父親
「もともと友達だった子たちからの謝罪と墓参りとの結果が生まれたことは本当に家族にとって良かったなと思ってます。ずっとその子たちを憎んで生きていかないといけないのかなと思っていたのでその気持ちがなくなったのはものすごく家族にとって気が楽になりました」

■瑞菜さんの母親
「やっぱり瑞菜が選んだ友達なので、ちょっとした歯車でこんなことになってしまったけど、選んだ友達はいい子たちだったよって思いたいです」

両親は3人への損害賠償請求を放棄しました。高校には和解を報告し、改めて謝罪を求めるとしています。

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