プリンスホテル宿泊拒否 日教組、検審に審査申し立て

プリンスホテル宿泊拒否 日教組、検審に審査申し立て
2010年8月17日12時48分配信 産経新聞

 日本教職員組合(日教組)の教育研究全国集会(教研集会)参加者の宿泊をプリンスホテル(東京都豊島区)が拒否した事件で、旅館業法違反容疑で書類送検された同社と幹部らを東京地検が不起訴(起訴猶予)処分としたのを不服として、日教組が東京の検察審査会に審査を申し立て、受理されていたことが17日、分かった。審査申立書は東京第1検察審査会が6日付で受理した。

 日教組が審査を申し立てたのは同社と、渡辺幸弘会長(63)、同社取締役でもある西武ホールディングスの後藤高志社長(61)の2人。

 プリンスホテルは平成19年11月、20年2月に予定されていた教研集会集会開催による街宣車の騒音などの周辺住民への影響などを理由に、集会前後の約190人分4泊の宿泊契約を破棄。警視庁が21年3月、正当な理由なく宿泊拒否したとして渡辺会長らを同法違反容疑で書類送検した。東京地検は今年7月、悪質性が高いとまではいえないとして起訴猶予処分とした。

 日教組広報部は「違法行為だが悪質性は低いとされると、今後も宿泊が拒否されるおそれが否定できず、厳しい対応を取ることにした」としている。

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