卒業生123人の成績評価に記載ミス 大阪・高槻の市立中2校
毎日新聞 2023/3/14(火) 17:23配信
大阪府高槻市の市立中学2校が作成した生徒の指導要録で、卒業生計123人分の成績評価に記載ミスがあったことが判明した。指導要録の写しは入学試験を経て合格が決まった後に進学先へ送付されている。市教育委員会は合否判定には使われておらず進学に直接の影響はないとしている。
指導要録は生徒の学習などの記録。2022年7月、中学1校で在校生の成績の誤表記に気づき市教委に報告。これを受け、市教委が全中学校で調査を指示したところ、他にも1校で誤りがあった。市教委によると、21年度に新たな入力システムが導入され、不慣れな教員が教科ごとの段階評定を間違えて入力してしまったのが原因という。誤った2中学は正しい指導要録の写しを進学先に渡し謝罪した。市教委は「要録の写しをどう利用するかは学校次第だが、生徒への影響はなかったと考えている」としている。
このミスについて、市教委は「個人情報の流出は確認されておらず、市民への影響はない」として外部に公表していなかった。【宮川佐知子】