新潟県の調査委、元担任のハラスメント認める 新潟県の職業校元生徒自殺で

新潟県の調査委、元担任のハラスメント認める 新潟県の職業校元生徒自殺で
産経新聞 2023/3/20(月) 14:28配信

新潟県立職業能力開発校「新潟テクノスクール」(新潟市)の元生徒の男性会社員=当時(25)=が平成29年、在学中に担任から暴行や暴言を受けたとする遺書を書いて自殺した問題で、県の第三者調査委員会(座長・菊池弘之弁護士)は20日、元担任によるハラスメントはあったとの報告書をまとめ、橋本憲次郎副知事に提出した。

県が31年にまとめた調査結果では、暴行や暴言は認められないとしていたが、それが覆った格好だ。その後、県は令和元年、詳細な調査を行うため第三者調査委を立ち上げ、関係者から聴取を行うなど約3年半にわたり調査していた。

報告書や菊池座長によると、元担任は平成23年度の1年間、元生徒に暴行や暴言を繰り返し行った。言動の具体的内容は明かされなかったが、こうしたハラスメントなど複数の要因が絡み合い、自殺に至った可能性が高いとした。

しかし、自殺とハラスメントなどとの直接的な因果関係については、時間がたって関係者の記憶があいまいになっていることなどから「特定することは困難」(報告書)と結んでいる。

遺族はこの日、報道陣に「ハラスメントがあったことを認めてもらい一安心している。元担任に謝罪を求めたい。今後の対応については、県に報告書の詳細を開示してもらってから検討したい」と話した。

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