「気持ち悪い・・・」 女子生徒の楽器吹きそのまま返却 大阪市立中の吹奏楽部指導員が繰り返し「不適切指導」 学校は「楽器の一般的な指導でありうること」と判断
ABCニュース 2023/3/28(火) 17:23配信
(男性指導員から指導を受けた生徒Aさん)「私たちの吹けないところがあったりしたときに、その先生が『ちょっと吹かせて』みたいな感じで」、「同じ学年の子ども達で『きょう吹かれたの気持ち悪かったね』と」
(男性指導員から指導を受けた生徒Bさん)「周りはもっとすごい・・・ひどいことというか・・・信じられないことをされていたので」、「あんまり口に出せなかったですね」
こう話すのは大阪の市立中学校に通っていた女子生徒たち。
3年ほど前、吹奏楽部で起きた「指導」の実態です。
(男性指導員から指導を受けた生徒Cさん)「先生に自分たちが使っている楽器をそのまま吹かれたりとか、先生が手をやって私が吹くとき、二人羽織みたいな感じになったりです」
(記者)「抱きつかれる感じ?」
(Cさん」「そうです、普通に気持ち悪い」
これらの指導を行っていたのは60代の男性指導員で、少なくとも十数人の女子部員が同様の行為を受けていたといいます。
男性指導員は、専門はクラリネットでしたが“不適切指導”はほかの楽器を担当していた部員にも・・・
(男性指導員から指導を受けた生徒Aさん)「『トランペット僕したことないけど、吹かせてみてほしい』みたいな感じでそのまま吹いて、洗いに行きもせずそのまま返されて。自分たちも洗いに行きたかったけどレッスン中というのもあったし、何も言えずに」
当時、女子部員らは中学1年生で、不快に思いながらもなかなか口に出せなかったといいます。
(男性指導員から指導を受けた生徒Cさん)「最初はびっくりしたけど、同じクラリネットの子たちもみんなされているし毎回されていたからこれが当たり前なんだなと」
(記者)「親や先生に自分がされたことを、当時言ったことはありましたか?」
(男性指導員から指導を受けた生徒Aさん)「その時は顧問には何も言ってなくて。顧問に言っても教えてくれているんだから・・・みたいなのになると思うし・・・」
関係者によると、ほかの生徒の私物の手鏡をくわえ、口の広げ方を見せたあと、洗わずにその生徒の口に入れたこともあったといいます。
これらの指導について保護者は・・・
(男性指導員から指導を受けた生徒の保護者)「率直に気持ち悪いですよね。口につけたものを拭いもせずに『これ吹いて』とかって、大人同士でも絶対嫌ですし。それがまして娘にされていたと思うと気持ち悪いなと思う」
さらに保護者は当時の指導法以外にも問題があったと話します。
(記者)「学校からの説明は?」
(保護者)「いや、まったくないですね。説明会とか開いていけただけないのかと問い合わせはしたんですが、『教育委員会を通してからにしてください』みたいなことしか言っていただけない」
学校は生徒から相談を受け、男性を指導から外したものの、「楽器の一般的な指導でありうること」と判断したといい、市教委には一切報告しませんでした。
生徒や保護者への説明はいまもないままです。
市教委が“不適切指導”の実態を把握したのは去年12月。外部からの情報提供で初めて認識したといいます。
(大阪市教委・服務監査担当課長)「指導の内容自体も検証していくことになる。当時の学校の対応についても、適切なものだったのかどうかは確認していきたい」
また大阪市の松井市長は、60代男性指導員の行為について「指導の一環ではない。それを指導だと思っているのならピントがずれている」と指摘しています。