女子野球部員が意識不明、移動式の打撃ケージの下敷き…全国出場の札幌新陽高校、現場は初めて使用の学校外のグラウンド
HBCニュース北海道 2023/5/12(金) 9:04配信
6日午前、札幌新陽高校の女子硬式野球部の部員が学校外のグラウンドで練習中、倒れたバッティングケージの下敷きになり、意識不明の重体になっていることがわかりました。
札幌新陽高校によりますと、6日午前9時半ごろ、札幌市豊平区の札幌大学のグラウンドで、女子硬式野球部の練習中、女子部員が移動式のバッティングケージの下敷きになりました。
女子部員は、頭を強く打っていて、意識不明の重体です。
当時、女子部員は、他の4人の部員とバッティングケージを押して移動させていた際、ケージが倒れ、下敷きになったということです。
札幌新陽の女子野球部が、このグラウンドを使用するのは初めてでした。
倒れた移動式バッティングケージは、高さ2.9メートル、奥行6.0メートル、幅2.5メートル、金属製の支柱にネットを張った構造で、キャスターが付いていました。
札幌新陽の女子野球部は、去年夏の全国大会にも出場した強豪です。
女子部員の同級生の女子生徒は「昨日の夜に学校からメールが来て、事故があったと知りました。凄いショックで。とても明るい人で、仲良くしてもらっていた」と驚き、肩を落としていました。
この事故を受け、赤司展子(あかし・のぶこ)校長らが12日午後、緊急会見を開きました。
会見で赤司校長は、事故の発生について「まことに申し訳ありません」と謝罪した上で「生徒と家族に心からお詫びし、1日も早い回復を祈る。他の部員らも大変なショックを受けているので、臨床心理士なども手配して心のケアにあたる。原因究明と再発防止に、第三者による調査委員会を設置する」などと話しました。
6日の発生から12日の公表まで時間がかかったことについては、事故に遭った生徒の保護者の意向に従ったためと説明しました。
また、今週末から始まる大会は、初戦の出場を見送るということです。
一方、警察も、事故原因などについて、調べをすすめています。
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なぜ発表が6日も遅れたかというのは、10日の夜に同様の長崎の事故が発表されて、11日に「これ以上黙ってたらヤバイんじゃないか?」という議論でもあったんだろうと思う。