36歳中学教諭、殺人罪で起訴 江戸川の63歳殺害で東京地検
毎日新聞 2023/5/31(水) 15:01配信
東京都江戸川区の住宅で契約社員の山岸正文さん(当時63歳)が殺害された事件で、東京地検は31日、殺人容疑で警視庁に逮捕された江戸川区立松江第五中学校の教諭、尾本幸祐容疑者(36)=江東区大島8=を殺人と住居侵入の罪で起訴した。
起訴状によると、尾本被告は2月24日午後6時半ごろ、無施錠の玄関から山岸さん宅に侵入し、山岸さんの首や顔を刃物で複数回切りつけて殺害したとされる。死因は血液を吸引したことによる窒息だった。地検は被告の認否を明らかにしていない。
捜査関係者によると、尾本被告は逮捕前の警視庁の任意の事情聴取に、1月下旬に男性から「荷物を運んでほしい」と声をかけられて山岸さん宅に入ったことを認め、2月にも再び声をかけられて家の中に入ったと説明した。5月10日に逮捕された際は容疑を否認し、その後の取り調べでは黙秘した。現場に残されたマスクと眼鏡からは複数人のDNA型が検出され、警視庁の鑑定では被告のDNA型と矛盾しない結果になったという。【北村秀徳】