産総研元主任研究員を起訴 中国企業に情報漏えい 東京地検
時事通信 2023/7/5(水) 18:40配信
国立研究開発法人「産業技術総合研究所」の研究情報が中国企業に漏えいしたとされる事件で、東京地検は5日、不正競争防止法違反(営業秘密の開示)罪で、中国籍の元主任研究員、権恒道容疑者(59)を起訴した。
地検は認否を明らかにしていない。
起訴状によると、権容疑者は2018年4月13日、営業秘密に当たるフッ素化合物の合成技術情報の研究データをメールで中国企業に送信したとされる。
捜査関係者などによると、権容疑者は02年から産総研で勤務。06年に中国政府や中国軍とつながりが深いとされる北京理工大の教授になり、産総研研究員と兼任した。18年には中国でフッ素化合物の研究実績が評価され、「国家科学技術発明2等賞」を授与された。