保護者「ショックだった」『吐いた物を無理やり食べさせる』“村唯一の保育所”で園児に虐待 不安な一方…困惑の声も「先生いなくなったら子ども預けられない」
MBSニュース 2023/11/2(木) 17:00配信
徳島県佐那河内村の保育所で、園児が吐いた食べ物を食べさせるなどの虐待や不適切保育があわせて30件確認され問題で、子どもを預けている保護者からは不安な声の一方で困惑する声も聞かれました。
徳島県北東部の山あいにある佐那河内村。この村唯一の保育所、「佐那河内保育所」に関する「匿名の通報」が去年、村に寄せられ、村が、第三者の専門家に依頼して調査したところ、おととしから今年にかけ女性の保育士5人(20代〜40代)が当時1〜2歳の園児9人に対し虐待行為や不適切保育を計30件行っていたことが、分かったということです。
▼虐待:15件
▼虐待等:3件
▼不適切保育:12件
その内容は「こぼれた牛乳を飲ませる」「吐いたものを無理やり食べさせる」などの内容でした。調査報告書によりますと、複数の園児に泣いて嫌がっているのに無理やり食べさせたり、園児が吐き出した物を食べさせたり、感染症の症状がある園児の鼻水を別の園児の体につけ病気をうつそうとするなどの虐待行為や不適切な保育が行われていたということです。また、一部の園児は食事の時間になると激しく泣くなどの変調をきたしたということです。
(佐那河内保育所梯卓義所長)
「こんだけあったのか。そんなに多かったのかと思い、非常に残念です。(一連の行為について)聞いていた話もあったと思うが、深掘りをして聞けなかった。大変申し訳なく思っています」
さらに保育所内の職場環境についても次のように話しました。
(佐那河内保育所梯卓義所長)
「風通しのいい職場環境ではなかったんでしょうね。言いたいことというか、職員間での話し合いの中で言えなかった状況もあったのではないかと」
村によりますと、調査の中で保育士の1人が虐待行為について「力のある同僚の方針に逆らえなかった」と話しているということです。
村は1日に保護者説明会を開き、謝罪しました。
村長も謝罪「非常に申し訳ない」
村唯一の「保育所」で起きた虐待行為に村長は次のように話しました。
(佐那河内村岩城福治村長)「驚きです。非常に申し訳ないなと。これから児童の心のケアとか保護者に対するお詫び、またこれからの対策を十分に考えていきます」
一方、子どもを預けている保護者は次のように話しました。
(保護者)「ショックはショックだったのですが、どういう状況でそうなったかというのが書かれていなかったので、話し合いがしたいです。先生がいなくなったら子どもも預けられないので、保育所が機能しないのは困ります。反省をして、被害園児に謝罪してくれたらと思います」
さらに別の保護者は未だに不明な点が多く対応に不信感しかないなどと話しています。
(保護者)
「びっくりしたのが正直です。未だに分からない部分が多いです。正直。僕らには(対応に)不信感しかないです。報告書を見たんですけど、最初は保育士2人の話だった。きのうそれを見て、衝撃は受けましたけど、最初の発表と。文章なのでニュアンスが分からない部分が多い」