「別の児童の足が衝突した疑いも…」“暴行の反動で児童が大けが” 傷害罪に問われた元小学校講師の控訴審、一審の有罪判決を破棄し地裁に差し戻し
SBC信越放送 2024/3/15(金) 16:42配信
長野県軽井沢町の小学校で、児童に暴行し、大けがをさせた罪に問われている元講師の控訴審で、東京高裁は有罪とした一審の判決を破棄し、長野地裁に差し戻しました。
起訴状などによりますと、速水英典(はやみず・ひでのり)被告は2020年11月、学校の玄関で児童に暴行を加え、大けがをさせた傷害の罪に問われています。
児童は、暴行の反動で頭が側溝のふたに衝突し、頭の骨を折るなどしたとされていました。
弁護側は、暴行には当たらないなどとして無罪を主張していましたが、一審の長野地裁は、懲役2年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡していました。
15日に開かれた控訴審で、東京高裁は、別の児童の足が被害児童の頭に衝突した合理的な疑いが残るなどとして、原判決を破棄し、長野地裁に差し戻しました。
長野県教育委員会は12日、児童を地面に押しつけるなどの体罰を行い大けがをさせた軽井沢町の男性講師を停職4か月の懲戒処分としました。
停職4か月の処分を受けたのは、軽井沢町の小学校に勤務する男性講師(42)です。
県教委によりますと、男性講師は去年11月、校庭でサッカーをしていた児童が他の児童にボールをぶつけたことに対して謝罪をさせようと地面に押し付けるなどの体罰を行ったということです。
児童は頭の骨を折るなど全治1か月の大けがを負いました。
男性講師は、「自分自身をコントロールできなかった」などと話しているということです。
また、体罰の厳禁を教職員に浸透させることができず、体罰を防ぐことができなかったなどとして、男性校長(56)を減給10分の1・1か月の処分としました。