いじめ:対策へタスクチーム−−道教育大 /北海道
毎日新聞 2012年12月9日(日)11時42分配信
道教育大は大きな社会問題となっているいじめに対処するため、学内にタスクチームを発足させた。16日に教職員向けのフォーラムを開くほか、道教委などと連携しながら、さまざまな取り組みを進めていく。
タスクチームは大津和子副学長を議長に、各キャンパスの担当教員ら計12人で構成し、具体的な対応策を検討してきた。
フォーラムは16日午前10時から、道内5カ所のキャンパスを遠隔授業システムで結んで開催。札幌校の福井雅秀教授が学校の対処法、旭川校の川島大輔准教授が自殺予防教育を提言するほか、いじめを「しない」「させない」「許さない」取り組みを続けている釧路市立青陵中の新井真人教諭が報告する。
また、来年2月中旬に教員に採用予定の学生向けの特別講座を開く。さらに、教育カリキュラムの充実や学外向けの教育相談窓口の整備などを行う。
大津副学長は「文部科学省が11月公表したいじめ緊急調査で認知件数が14万件を超えるなど増えており、教員養成大学としての社会的責任を果たしていきたい」としている。【千々部一好】
12月9日朝刊