「10年かけても対策」 大津いじめ検討委員会 退任の澤村教育長

「10年かけても対策」 大津いじめ検討委員会 退任の澤村教育長
産経新聞 2012年12月20日(木)7時55分配信

 大津市で昨年、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題を受け、いじめの防止や早期発見のため、同市教委が立ち上げた検討委員会の会合が19日、大津市役所で開かれた。24日に任期満了で退任する澤村憲次教育長(65)は「大津市教委だからこそできることを実践してほしい」と述べ、自身最後の会合であいさつした。

 会合は非公開のため、副委員長の松田哲男教育部長が会見。澤村教育長は、「子供の自尊感情を崩したことは申し訳ない」と謝罪し、「必要な対策はたとえ10年かかっても何とかする気持ちで対応してほしい。大津市教委だからこそできること、やるべきことを検討委の報告書に盛り込み、実践してほしい」などと話したという。

 また、この日の会合には小中学校の校長2人ずつが参加し、学校現場の課題やいじめの早期対応策なども協議した。全校生徒に目配りする教諭の必要性などが検討されたという。

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