「遺族の知る機会を失わせないで」子どもの自殺背景調査の改善などを「指導死」遺族らが要望
TBS NEWS DIG Powered by JNN 2023/10/30(月) 22:00配信
不適切な指導をきっかけに児童や生徒が自ら命を絶った「指導死」の遺族らで作る団体が、子どもの自殺が起きた際の調査の徹底などを求める要望書を文部科学省に提出しました。
安全な生徒指導を考える会 はるかさん
「よろしくお願いいたします」
子どもの自殺が起きた際、文部科学省は学校側に対して調査を行うよう求めていますが、2022年度に自殺した子どものうち、詳細な調査行われたのは4.6%にとどまっています。
こうした調査の結果を受けて、「指導死」の遺族らで作る「安全な生徒指導を考える会」がきょう、青山文部科学副大臣に対し、調査の徹底などを求める要望書を提出しました。
要望書では具体的に、▼学校側が行った詳細な調査について遺族に説明するための資料を作ることや、▼文科省や第三者による相談窓口を設置するなど、学校や遺族からの調査に関する相談に対応できる体制の整備を求めています。
要望書の提出の後に遺族らは会見を開き、「そもそも、自分の子どもの自殺について調査をしてもらうかどうかの意向を示す機会すらもらえていない遺族がたくさんいる。遺族にとっての詳細な調査は、亡くなった家族が学校でどのような楽しいことや悲しいことがあり、どう過ごしていたかをただただ知りたいという思いも含まれている。遺族に知る機会を失わせないで向き合ってほしい」と話しました。