大和・男児溺死事故、元園長らを書類送検へ/神奈川

大和・男児溺死事故、元園長らを書類送検へ/神奈川
カナロコ 2012年12月26日(水)6時30分配信

 昨年7月、大和市の私立大和幼稚園のプールで水遊びをしていた年少組の男児=当時(3)=が溺死した事故で、大和署は25日までに、安全管理などを怠ったとして、業務上過失致死容疑で60歳代の元園長と20歳代の元担任教諭を書類送検する方針を固めた。

 同署は、発見時に男児の意識がなかったことなどから、溺れてから数分経過していたと判断。園側のプールの監視態勢に過失がなかったか、関係者から事情を聴く一方で、今年8月には園を家宅捜索するなどして調べていた。

 同署によると、元教諭は「目を離さなければ、もっと早く発見できたと思う」、元園長は「園の最高責任者として、事故が起きれば全て私のせいだ」などと話しているという。

 同署などによると、男児は昨年7月11日午前11時半ごろ、年少組の約30人と一緒に水遊び中に、室内プールの中央でうつぶせで浮いている状態で発見された。園側は近くの診療所に運び込み、診療所が119番通報。市立病院に搬送されたが午後2時ごろ死亡が確認された。

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園児プール死亡事故、消費者事故調が独自究明へ
読売新聞 2012年12月26日(水)18時26分配信

 神奈川県内の幼稚園で昨年7月、園児が死亡した水遊び中の事故について、消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)が事故原因の調査に乗り出したことが分かった。

 事故は神奈川県警が業務上過失致死容疑で捜査中で、消費者事故調が警察当局に協力を求めながら独自調査を進める初のケース。幼稚園内などでのプールの事故は年約600件に上り、関係者は「どこでも起こりうる事故。刑事責任の追及だけでなく、事故撲滅のための原因究明が急務」と調査開始を歓迎している。

 事故は昨年7月、同県大和市の西山学園大和幼稚園の屋内プールで発生。市内の会社員伊礼康弘さん(38)の長男、貴弘ちゃん(当時3歳)がうつぶせで浮いているのを教諭が見つけ、病院に運ばれたが死亡が確認された。県警によると、直径4・75メートルの円形プールで、園児約30人が水遊び後、半数の園児が上がったところで、溺れていることに気付いたという。水深は満水時で65センチだが、事故時は20〜30センチだったとされる。

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