橋下市長強権!入試実施なら予算削減…桜宮高バスケ部主将自殺

橋下市長強権!入試実施なら予算削減…桜宮高バスケ部主将自殺
スポーツ報知 2013年1月18日(金)7時5分配信

 大阪市立桜宮高バスケットボール部の男子生徒自殺問題で、同校体育系2科の今年度の入試中止方針を打ち出した橋下徹市長(43)は17日、市教委が拒否した場合、予算面で対抗措置を取ることを明言した。同校の体育系部活動の全顧問教諭についても、2013年度も残留すれば、給与などの人件費を執行しない方針も明らかにした。

 橋下市長は、今年の同校体育科とスポーツ健康科学科の入試中止方針を市教委が21日の会議で正式に拒否した場合、市長として強権発動することを示唆した。

 「予算の執行権は僕にある。教育委員会の決定に自動的に予算が付くわけではない」と橋下市長。市教委の予算の編成・執行権は市長が握っており、削減、見直しを示唆することで市教委をけん制。「徹底的に再生させるなら、入試はやめて先生は入れ替える。たばこ吸ったとか万引きしたとかのレベルじゃない。構造的に染みついたものを変えるならこれぐらいのことをやらないとダメですよ」と語気を強めた。

 また、桜宮高の全教員の異動要請に対する市教委の判断次第で、体育系部活動の全顧問教諭への給与などの人件費を執行しない方針も示した。「市教委は難しいと言ってるが言語道断だ。体育系クラブ活動の顧問については最低限、全員入れ替えてもらわなきゃ困る。4月1日以降も残すなら体育教師分の予算は執行しない。体育系クラブ顧問に関しては絶対条件。譲れない」と、こちらも予算を盾に教諭の異動を強硬に求めた。

 この日、市立中学校長会が、入試実施を求める要望書を市教委に提出したことについても、「教育者失格でしょ。そういう校長はいりません。どんどん公募で代えていきます」とダメ出し。「大体、中学の校長が桜宮高校に進学させようとする心境が分からない」と実態解明の進んでいない時点で入試実施を求める姿勢を批判した。

 入学希望者への言葉も容赦がない。「一番重要なのは亡くなった生徒のこと。生きてるだけで丸もうけですよ。体罰で命を落とすなんてあってはならない。2度目はないんです」と、言い過ぎでは?という言葉でまくし立てた。

 「今年度入試も2度目はない」との指摘に対しても「生きてたらチャンスはありますよ。桜宮高校の体育科に入れなかったら人生終わりですか? 1つの受験ができなかったから人生終わりなんて教育の方が間違っている」と、持論を貫いた。21日の市教委の決定が注目される。

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