偽証:公判で虚偽証言、容疑で検事を刑事告発 米国籍被告弁護人 /静岡
毎日新聞 2013年1月26日(土)11時54分配信
大麻取締法違反罪などに問われた米国籍の英語講師、ドーナー・マイケル・ジョセフ被告(52)の小川秀世弁護人は25日、静岡地裁の公判で虚偽証言をしたとして取り調べ担当の30代女性検事(現所属は東京地検)を偽証容疑で刑事告発した。
ジョセフ被告は、米国の弟から送られた大麻を所持したとして、10年に逮捕、起訴され無罪を主張し公判中。県庁で記者会見した小川弁護士によると、女性検事はジョセフ被告が同年9月に弟に送ったメールを取り調べで示さなかったにもかかわらず、昨年12月20日の法廷で「間違いなく見せた」とうそをついたとしている。
ジョセフ被告が弟に摘発から逃れるようメールで指示したとする検察側の解釈に対し、弁護側は大麻に手を出さないよう示唆したと反論。「捜査段階で容疑を認めた供述を維持するため、警察の誤訳を隠そうとして検察側はメールを示さなかった。通訳も見ていない」と主張している。
女性検事が当時所属した静岡地検は「形式が整っていれば受理し、必要な捜査を行う」と話している。【平塚雄太】
1月26日朝刊