大津中2自殺 いじめ放置の実態…担任教諭「とうとうやりましたか」
産経新聞 2013年1月30日(水)11時14分配信
大津市で平成23年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、自殺の約1週間前に男子生徒がいじめられていた同級生に殴られたことについて、他の教諭から指摘された担任教諭が、「とうとうやりましたか」とまるで暴力を予想していたかのように話し、加害生徒に声をかけることもなく放置していたことが29日、わかった。
担任教諭は、同年9月下旬から生徒へのいじめ行為を把握しながら放置するなどしていたとわれるが、具体的な状況はほとんど明らかになっていなかった。
中学校が作成した資料によると、23年10月4日ごろ、男子生徒が同級生の一人から殴られ、眼鏡がゆがんでいるのを担当授業の教諭が確認。保健教諭も担任教諭にメモ書きで報告し、事情を確認するよう口頭で伝えたが、その際、担任教諭は「とうとうやりましたか」と答えたという。その後担任教諭は、男子生徒に事情を聴いたが、「同級生の手が当たった」と答えただけだったため、それ以上対応しなかったという。
また、担任教諭は同年9月28日ごろにも、男子生徒が小テストの成績カードを破られているのを見つけたが、生徒が「わからん」としか答えなかったため、「男子生徒の整理が悪かった」と判断したという。
問題の資料は警察に押収された後、市に戻り、市の第三者調査委員会に提出された。同委員会も、担任教諭が放置していた状況を把握しているとみられ、31日に提出される報告書の内容が注目される。
自殺をめぐり、男子生徒の父親が、大津市やいじめた側の生徒らを相手取って起こしている損害賠償請求訴訟の第5回口頭弁論が来月5日に行われる予定で、原告側は、中学校の資料に沿い、教諭らの対応ぶりに不手際があった−と改めて主張する方針。