駆け込み退職:退職金減額、今年度内に 県、条例改正案提案へ /福岡

駆け込み退職:退職金減額、今年度内に 県、条例改正案提案へ /福岡
毎日新聞 2013年2月6日(水)12時51分配信

 地方公務員の退職金減額に伴う駆け込み退職が相次いでいる問題で、小川洋知事は5日の記者会見で、県は今年度内からの減額実施を目指し、2月県議会に退職金減額の条例改正案を提案する考えを明らかにした。
 県によると、今年3月末の定年退職予定者は教職員、警察官を含め約1160人。条例改正案は国に準じ、14年度までに退職手当を段階的に引き下げる内容で検討しており、職員組合と交渉中。条例が年度内に施行されれば、1人平均約150万円の減額になるという。最終的に14年度末には、現行より1人平均約400万円の減額となる見通し。また県内では今のところ、駆け込み退職の動きはないという。
 駆け込み退職を防ぐため、4月以降の条例施行を検討する自治体もあるが、小川知事は「来年度実施にした場合、約27億円の負担増になる」と指摘。その上で、「職員にもそれぞれ事情はあると思うが、公務員としての自覚をもち、最後まで職務を全うしてほしい」と述べた。【林田雅浩】
〔福岡都市圏版〕
2月6日朝刊

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