岐阜の57校で教諭や講師70人が体罰
2013年2月28日19時39分 スポーツ報知
岐阜県教育委員会は28日、県内の小中学校と高校、特別支援学校の計57校で昨年4月から1月末までに、教諭や講師70人による児童、生徒171人への体罰を確認したと発表した。このうち6人が負傷し、鼓膜に3週間のけがをした野球部の男子生徒もいた。
県教委は文部科学省の依頼を受け、1月末から県内の公立や私立全670校を対象に体罰に関する調査をしていた。
県教委によると、野球部員がけがをしたのは公立高校。昨年8月、野球部顧問の50代の男性教諭が、練習内容や反省事項を記入するノートが提出されていないことに腹を立て、頬を数回平手打ちした。部員が避けようとして左耳に当たり、鼓膜に傷が付いたという。
顧問はその後、部員宅を訪れ謝罪。しかし今回の調査で昨年1月から、他の部員15人にも体罰を加えていたことが判明した。顧問は1月末から部活の指導を自粛。県教委は処分を検討している。
けがをした他の5人は、昨年5〜11月にかけ、顔を殴られるなどの体罰を受けた。いずれも程度は軽いという。
県教委は「学校が特定されると犯人捜しにつながる」として校名など詳細を明らかにしていない。