大津・中2自殺:対応検証、市教委が再回答先延ばし /滋賀
毎日新聞 2013年3月15日(金)16時38分配信
いじめを受けていた大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、第三者調査委員会から批判された市教委と学校の対応の検証結果について、市教委が予定していた年度内の再回答を先延ばしする方針を決めたことが14日、分かった。本郷吉洋教育委員長が取材に「月内は難しい。当分延期する」と答えた。
第三者委は1月末に報告書を出した。市教委の検証は先月19日に越直美市長に一度報告されたが、情報隠蔽(いんぺい)や自殺原因を家庭の問題に誘導したとの指摘に対する回答がなく、「内容が不十分」と再回答を求められた。
市教委は担当者や学校の教員から事情を聴き再検証する方針。だが、行事などで忙しく指摘項目も多いため、年度内の回答は難しいと判断したという。
市は4月から新たないじめ対策を予定している。自殺した男子生徒の父親(47)は「なぜこんなに時間がかかるのか。検証なしに新年度を迎えても反省が生かされず、おかしいのでは」と憤った。【千葉紀和】
3月15日朝刊