<樟蔭東背任>理事、山林買い取りを要求

<樟蔭東背任>理事、山林買い取りを要求
毎日新聞 2013年3月18日(月)15時1分配信

 樟蔭東(しょういんひがし)学園(東大阪市)を舞台にした背任事件で、学園から巨額の融資を不正に引き出したとされる実質経営者で理事の小山昭夫容疑者(81)が、大阪地検特捜部の家宅捜索後に4億3000万円の融資金を学園側に返した後、自分が所有する山林を買い取るよう学園側に求めていたことが、捜査関係者への取材で分かった。特捜部は、返済が刑事責任追及を避けるための形式的なものだったとみて、捜査を進めている。

 関係者によると、学園は2010年3月〜11年4月、小山容疑者に4億8000万円を融資したが、4億3000万円の返済が滞った。小山容疑者は自身が所有する堺市の山林(約17.5ヘクタール)での代物弁済を持ちかけ、11年12月の理事会で代物弁済契約が承認された。

 しかし、特捜部が昨年10月、背任容疑で学園などの家宅捜索に乗り出すと、小山容疑者は翌月、株を売却したり学園から新たに金を借りるなどして、4億3000万円を学園側に返した。これを受け、学園は山林の代物弁済契約を破棄することを決めた。

 その後、小山容疑者は代物弁済契約が破棄された山林を、学園のグラウンド用地として買い取るよう学園側に持ちかけたという。学園側と売買に関する文書を交わしたとみられ、特捜部も、こうした実態を把握している模様だ。【内田幸一、堀江拓哉】

東大阪市の学校法人「樟蔭東学園」(高橋努理事長)が顧問の小山昭夫氏(80)に運営資金から計4億8000万円を不適切融資した問題で、小山氏が07年に学園の人事権を得るために使った2億円は、自身が理事長を務め、民事再生法の適用を受け経営再建中だった学校法人「東北文化学園大学」(仙台市)の運営資金を無断流用したものだったことが分かった。関係者は「経営再建中の学校の資金を私的流用するのは許されない」と批判している。

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