剣道練習中の高2熱中症死、県と市に賠償命令

剣道練習中の高2熱中症死、県と市に賠償命令
読売新聞 2013年3月21日(木)11時34分配信

 大分県竹田市の県立竹田高で2009年、剣道部の2年工藤剣太さん(当時17歳)が練習中に倒れ、熱中症で死亡したのは、部の顧問らが熱中症対策を怠ったのが原因などとして、工藤さんの両親が、同部顧問と副顧問だった男性教諭や県などを相手取り、約8600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、大分地裁であった。

 中平健裁判長は「適切な措置を怠った」と元顧問らの過失を認め、国家賠償法などに基づき、県と搬送先の病院を管理する同県豊後大野市に計4656万円の支払いを命じた。

 判決によると、工藤さんは09年8月、同校剣道場で練習中に、「もう無理です」と訴えた後、竹刀を落としたまま構えを続けるなど意識がもうろうとしていた。元顧問から「演技をするな」と蹴られ、よろめいて倒れるなどし、その後意識を失い、搬送先の病院で死亡した。

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