長井南中体罰:09年に暴力指摘の投書 学校、事実確認できず /山形

長井南中体罰:09年に暴力指摘の投書 学校、事実確認できず /山形
毎日新聞 2013年3月26日(火)16時30分配信

 長井市議会の全員協議会が25日開かれ、加藤芳秀教育長は、市立長井南中の男子バレーボール部顧問の男性教諭の体罰問題について、09年秋に差出人不明で「南中男子バレー部指導者による暴力が恒常的に行われていることを知り心を痛めている」と指摘した投書があった、と報告した。この日閉会した3月市議会の一般質問(8日)で同投書の指摘を受け調査していた。
 報告によると、この投書は当時長井南中校長だった加藤教育長と置賜教育事務所長あて。当時、加藤校長は同教諭や部員の保護者に聞き取りをし、体罰の事実を確かめたが事実確認はできず、体罰はしないよう指導した。加藤教育長は「当時の校長として責任を痛感しており、差出人不明で対応に甘さがあった。当時もっと丁寧な調査をしていれば今回の体罰を防げたかと思うと大変申し訳なく思う」と陳謝した。9日に市長と教委委員長に進退伺をしたが慰留され「体罰根絶に心を尽くしたい」と述べた。
 投書の内容は当時指導をしていた今回の体罰問題と同じ教諭の名を明記し「真実なのか複数の方に確認した」としている。「仮に暴力による指導があることを父兄(原文のまま)が把握していても、今後の我が子への不利益を案じ泣き寝入りしているのが現状でしょう」と指摘。「早急な調査をお願いいたします」と書かれていた。【近藤隆志】
3月26日朝刊

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