大阪府、補助金1割カットを決定 樟蔭東背任
産経新聞 2013年3月26日(火)23時7分配信
必要な資格を持たない教員に「看護」の授業を担当させたとして、大阪府は26日、樟蔭東学園が運営する樟蔭東高校(同府東大阪市)の今年度の補助金を1割減額し、1億4990万円とすると発表した。府は、同学園をめぐる背任事件でも、来年度以降の補助金減額の対象になるか検討するとしている。
府教委によると、同高は昨年4〜6月、衛生看護科(5年制)の「看護」の授業を、本来は実習部分しか教えられない「看護実習」の教員免許を持つ男女5人の教員にそれぞれ単独で担当させた。
さらに6月以降少なくとも4回、「看護」の教員免許を持つ教員に授業を担当させたかのように装う勤務シフトを作成し、府教委に虚偽報告したとしている。
府は匿名の情報提供を受けて調査。授業を受けた生徒は単位取得のために改めて授業に出席したが、合計約350時間の再授業が必要になったという。