道教委、カラ研修などで3775人を処分・指導
読売新聞 2013年3月26日(火)15時30分配信
北海道教育委員会は26日、道内の公立学校教職員が「図書館で研修する」と申請しながら実際は研修をしていなかった「カラ研修」などの不適切な勤務をしていた問題で、校長75人を戒告(職務専念義務違反)とする懲戒処分を発表した。
さらに、高橋教一教育長ら道教委幹部8人を含む983人の教職員を訓戒とし、服務上の指導を含めた対象者は計3775人となった。処分や指導は26日〜31日付。
処分や指導の主な対象者は、2006〜10年度の5年間に勤務した教職員のうち、カラ研修や、夏休みと冬休みに遅刻や早退をしていたなどの不適切な勤務をしていながら、その分の給与を受け取っていた教職員やその上司の校長。
道教委は、こうした不適切な勤務に関する給与の返還請求も、今月中旬から開始した。昨年3月の退職者による返還分を含めた道内全体の請求額は526人で計991万2000円となる。
この問題は、会計検査院が11年11月に公表した抽出調査で発覚し、12年11月に道教委が調査結果を公表していた。