県立学校セクハラ調査で249人「被害受けた」

県立学校セクハラ調査で249人「被害受けた」
産経新聞 2013年3月28日(木)21時41分配信

 神奈川県教育委員会は28日、全県立学校生徒を対象とした3年に1回のセクシュアル・ハラスメントに関するアンケートで、「自分自身が被害を受けた」と回答した生徒が249人いたと発表した。

 うち「先生」からのセクハラが56件(複数回答、平成21年度67件)、「部活動指導者」からが20件(同29件)と前回より減ったが、依然として続いており、県教委は「ゼロにしなくてはならない数字」として、教職員への指導を徹底する。

 調査は啓発チラシとアンケート用紙を高校や特別支援学校高等部の生徒約12万7千人に配布し、無記名で県教委に郵送する形式で昨年11月に行われ、回答者は2860人(2・2%)。

 結果によると、先生からのセクハラは「必要もないのに体に触られた」と「『女には任せられない』『男のくせにだらしがない』など性別による決め付け」がそれぞれ12件と最も多かった。

 今回は「生徒」からのセクハラが273件と、前回の169件から増加。「性的なからかいや冗談などを言われた」の69件が最多だった。県教委は「啓発に努めた結果、生徒同士の行為もセクハラと認識されるようになった」とみている。

シェアする

フォローする