<杉森学園>会費返還命令、保護者側勝訴 地裁柳川支部
毎日新聞 2013年3月29日(金)1時5分配信
私立杉森高校(福岡県柳川市)の保護者と教職員でつくる同校PTAの育成会が、同校の運営母体の学校法人杉森学園に、保護者が積み立てた会費の返還を求めた訴訟の判決が28日、福岡地裁柳川支部であった。岩崎慎(しん)裁判官は原告側の訴えを全面的に認め、会費計約1800万円を全額返還するよう命じた。
判決などによると、11年5月の育成会定期総会で学園側は育成会を廃止した上で校長を会長とする保護者後援会を発足させることを明らかにした。育成会側は反発し協議を続けたが決裂。会費は学園が管理しており、理事長名義の通帳を育成会長名義にするよう求めたが、学園側が応じず昨年5月、提訴した。
育成会側は「保護者後援会への変更は学校運営に親や教師に口出しさせないようにするため」と主張。学園側は「育成会は存在しておらず原告として不適切」などとしたが、岩崎裁判官は「団体としての組織を備えている」として育成会の存在に加え会費管理の委託契約も認定。「被告は委託金を返還すべき義務がある」と述べた。
判決後、育成会の川龍(かわりゅう)高子会長は「子どもが通う学校を訴えるのは重圧だったが、判決を聞き、ほっとした」。これに対し、杉森高校の後藤洋二校長は「納得できない。控訴を検討したい」と話した。【上村里花】