<セクハラ>「解雇処分は無効」 県立医大元教授が地裁へ提訴 和歌山
毎日新聞 2013年4月11日(木)16時20分配信
女性職員にわいせつな行為などを繰り返したとして懲戒解雇された和歌山県立医大医学部の元男性教授(50)が10日、同大と板倉徹・同大理事長を相手取り、解雇処分の無効と慰謝料計1650万円を求めて和歌山地裁に提訴した。
訴状によると、教授の立場を利用して女性にわいせつ行為を強要した事実は存在せず、大学側から解雇の根拠となる具体的な資料提供や説明を受けていないとしている。また、板倉理事長が記者会見で解雇を発表した際に「刑事事件に相当しないのでは」と説明しながら、教授が特定されるような事実を明らかにし、強制わいせつ行為をしたかのような説明で、名誉を毀損(きそん)されたとしている。
提訴を受け、板倉理事長は「訴状を見てないが、大学が取った処分が正しかったことを裁判の中で明らかにしていく」とコメントを出した。
県立医大は先月26日付で教授を懲戒解雇処分にしている。【竹内望】