大津・中2自殺:問題点、来月に再回答 市教委、市長への検証報告 /滋賀
毎日新聞 2013年4月12日(金)13時4分配信
いじめを受けていた大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題を巡り、同市の富田真教育長は11日、第三者調査委員会から批判された市教委と学校の対応の問題点について、5月末をめどに検証結果を越直美市長に再回答する方針を示した。市役所での市教委定例会後、取材に答えた。
第三者委が1月末に出した報告書は、情報の隠蔽(いんぺい)など市教委と学校の対応を問題視し、越市長への検証報告を求めた。市教委は2月に回答したが、越市長から「内容が不十分」と、再回答を要求されている。
定例会には、第三者委員を務めた桶谷守・京都教育大教授が、教育委員に就任後初めて出席。「当時どういういきさつだったのか明確にする必要がある」と、検証作業に携わる意向を語った。自ら指摘した問題点の回答に関わることになるが、「第三者委員としては聞けなかったが、教育委員としてなら聞けることもあると思う。再発防止に何が大事か、現場の先生の思いをよく聞きたい」と意欲を示した。【千葉紀和】
4月12日朝刊