(朝鮮日報日本語版) 性的暴行:「インファ学校」元事務室長、懲役8年判決が確定

(朝鮮日報日本語版) 性的暴行:「インファ学校」元事務室長、懲役8年判決が確定
朝鮮日報日本語版 4月26日(金)10時55分配信

 聴覚障害のある女子生徒の手を縛り性的暴行を加えた罪などで起訴された、光州市の聴覚障害者向け特殊学校「インファ学校」の元事務室長K被告(64)に対し、大法院(日本の最高裁判所に相当)が懲役8年を言い渡し、刑が確定した。K被告は映画『トガニ 幼き瞳の告発』に登場する性的暴行事件のモデルとなった人物だ。

 大法院第3部(朴保泳〈パク・ポヨン〉裁判長)は25日、K被告に対する上告審で「原審が法に則って採択した証拠を基に、K被告に対する起訴事実が有罪と認められると判断したのは正当だ」として、懲役8年、電子足輪装着10年、個人情報公開10年とした二審の判決を支持する判決を言い渡した。

 大法院はこの日、手話通訳者を付けて証人出廷した被害者側にも上告棄却の理由を説明した。被害を受けた生徒の母親は判決の直後「満足な量刑とはいえないが、懲役8年が言い渡されたので、もう十分だと思う」と語った。

 K被告は2005年4月、インファ学校の事務室で、言語障害や知的障害がある女子生徒(当時18歳)の手足を縛り性的暴行を加えたほか、この場面を目撃した男子生徒(当時17歳)を事務室に連れ込み、割れた清涼飲料水の瓶や鈍器で殴打した。検察は06年、証拠不十分との理由でK被告を不起訴としたが、11年にこの事件を扱った映画『トガニ 幼き瞳の告発』が公開され、非難する声が高まったため、警察が再捜査に乗り出し、昨年1月にK被告を逮捕・起訴した。

 一審はK被告に懲役12年を言い渡したが、二審は同8年に減刑していた。今回の判決により、05年4月に発生したインファ学校をめぐる事件は8年ぶりに法的に決着した。

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