部活中にたたき、蹴る 体罰、新たに2高判明 滋賀県の私立校調査

部活中にたたき、蹴る 体罰、新たに2高判明 滋賀県の私立校調査 
産経新聞 2013年5月16日(木)17時19分配信

 滋賀県は15日、県内の私立高校1校と私立中学1校の教員計4人が、生徒6人に対して部活動中などに平手で顔をたたくなどの暴力を加えていたことが新たに判明したと発表した。6人にけがはなかった。一方、これまでに判明していた体罰で、男子高校生4人が鼓膜を損傷するなどのけがをしていたことも分かった。

 同県は文部科学省の通達に基づき、県内の私立小・中学校と高校、中等教育学校の計16校を対象に平成24年度中の体罰を実態調査。今年3月に、1次調査結果として高校6校の教員計6人が生徒延べ38人に対して暴力を加えていたと発表していた。1次調査では「けが人なし」としていた。

 同県は前回発表以降の4月に、生徒を対象にしたアンケートを追加で行うよう学校側に要請。新たに2校で体罰が発覚するとともに、男子生徒4人のけがも判明した。

 この4人は、男子ハンドボール部の活動中に顧問の40代の男性教諭から両手でほおをたたかれたり、すねを蹴られたりするなどの暴力を受け、鼓膜損傷以外に、足や顔の打撲、口の中を切るなどした。学校側はこの男性教諭を昇給停止6カ月の懲戒処分にした。

 一方、公立学校については、県教委が今年1月から市町立小・中学校325校と県立学校65校を対象に体罰の実態調査を行った。これまでに、35校の教諭ら計47人が、児童・生徒延べ163人に暴力を加えていたことが判明している。

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